BMWに限りませんが、型式コードネームはモデルチェンジサイクルの間の同一モデルをあらわす記号として使われています。
基本的に英1文字と数値で表記されます。年式はクルマにとって重要な情報です。
単に「3シリーズ」や「320i」などと表現しても、それだけでは数十年の歴史を持つシリーズですからいつ生産・販売されたクルマなのかが分かりません。
しかし320i(F30)などと併記されれば、2012年から2019年まで販売されたモデルであることが判別できます。当サイトでもコードネーム併記を心がけています。
BMW車は毎年改良されていますから、正確に知るにはコードネームだけでも不十分なのですが、少なくともカタチは分かります。
3シリーズ
バブル景気真っ只中で発売され「六本木のカローラ」の愛称で大ヒットし、日本でもBMWが一気に身近になった。
角張ったE30からかなり流線型スタイルに変身。
シリーズ最後の5ナンバーサイズ。
後発のクーペのみわずかに拡大されて3ナンバーとなった。
1シリーズ原型となるハッチバックタイプはこのモデルから派生。
ボディサイズを拡大し、4470×1740×1415mm。
全幅がついに5ナンバーサイズを超えてプロポーションが格段に良くなった。320i の直列6気筒DOHC24バルブエンジンは150ps/190.2N・mとスポーティカーとして面目躍如の高性能。
後期型でライト周辺のデザインが鋭い目つきに変わり、318i はエンジンも一新されて一段と高性能に。
ボディサイズはまたも大型化し、全幅は一気に1800mmを超えて4525×1815×1425mm。
それでも4600ミリ以下の全長は、中型セダンとしてはコンパクトな部類。
後期型でようやくナビゲーションモニタがダッシュボードと一体化。
新装備
iDrive、6速AT、バイキセノンヘッドライト、電動シート、ランフラットタイヤ、ルームミラー内蔵ETC
日本向けのみ全幅1800mmに抑えられ、4625×1800×1440mm。
新開発の直列4気筒直噴ターボにより、パワーと燃費の両立を実現。
320i のパワーは184ps/270N・mに向上。
4気筒2リッターの直噴ディーゼルターボも初導入。
「スポーツ・モダン・ラグジュアリー」というデザインラインの試みがあったが、中途半端なイメージの「モダン」は途中で廃止された。
新装備
8速AT、ドライブモード、アイドリングストップ、ブレーキエネルギー回生システム、ナビ以外にも多彩な情報表示が可能な8.8インチコントロールモニタ、つま先の動作でトランクを開けられるコンフォートアクセス
※メーカーオプションでACC・車線逸脱警報・衝突被害軽減ブレーキ等の運転支援システムが装備可能となった
またまたボディサイズ拡大し、4715×1825×1440mm。
3世代前の5シリーズ(E39)とほぼ変わらなくなった。
ひと目で見分けられたBMWのシンボルのひとつである、側面のドアノブ位置を横切るキャラクターラインがついに廃止されたのは残念。
新装備
ACCやレーンキープアシストが大きく進化した運転支援システム(ADAS)の標準装備
5シリーズ
※E34までは省略しています
ボディサイズ
4775×1800×1435mm
ボディサイズ
4855×1845×1470mm
ボディサイズ
4920×1860×1470mm
2011年11月まで523iには2.5L直列6気筒エンジンが搭載され、その後2Lターボに変更されたため隠れた人気車種となっている。
ボディサイズ
4945×1870×1480mm
注意点
本記事中のコードネームはセダンのものです。
コードについては”モデルコード”や”開発コード等”という表記も多いです。
コード体系には明確な規則性があるようにみえますが、全体バリエーションの膨張により世代によっては統一されているわけではないようです。
例えば5シリーズツーリングモデルでは F10➡F11 のように1つ増えたり、SUVモデルであるX5がF15でX6がF16だったりします。その後X5はG05になっています。
ベテラン営業マンであっても完全に答えられないでしょう。😅