【BMW523d ACC】一般道でも快適走行

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BMW 523d(F10) の一般道でのACC動作【動画】

管理人はBMW歴30年で、新車中古車とりまぜて15台ほど乗り継いでいます。
BMW車でのACC歴としては2013年から愛用していて、使用歴は通算7年間になります。
ACCは旧式の単なるクルーズコントロールより圧倒的に利便性が高いです。
ACCは自動追尾時の速度制御のみという、自動運転の観点からいえば不完全な機能ですが、運転者がその事実を認識していて使いこなせるならば素晴らしく魅力的なシステムです。
仕組みさえ理解していれば活用しない理由がありません。

現在も日常的に一般道主体で活用しています。エンジン始動と同時にACCオンにしているほどです。その理由は、ラクをしたいからではなく、ACCの挙動が興味深くて面白いからです。当然システムの限界を認識した上で。いわば、未成熟な子どもや教え子を観察して見守るような感覚です。
今回は走行部分を最低限にして省いてごくかんたんにまとめました。2分20秒です。

ACCについて

任意に設定した速度を上限とし、前車との車間距離を保って自動走行してくれる素晴らしい機能がACC / アダプティブ・クルーズコントロール。
単純にアクセルを固定するだけの単機能で国内では高速道路であってもほとんど役に立たない「クルーズコントロール」機能の進化形であり、飛躍的に利用価値が高まりました。
2021年現在、国産車でもACC搭載車が多くなって来ましたが、機能や操作が良く分からなくて不安だから使わないという人も少なくないかもしれません。もちろん、機能を理解できない・不安な場合は使用してはなりません。システムを過信するような人にもかえって危険です。
ところで、ACC(BMWの呼称はアクティブ・クルーズコントロール)は高速道路専用と思い込んでいる人もいるかもしれませんが、それではまさに宝の持ち腐れです。
微妙なアクセルワークから解放されるので高速道路走行での疲労軽減ツールとして極めて有効なのは当然ですが、走行・停止・発進の繰り返しとなる一般道走行だからこそ利用価値があるのです。

少なくとも自分の場合は、高速道路の利用率は年間走行距離の数%程度なので、一般道で使えないなどというのであればそれはバカげたぜいたく装備となり無用の長物でしかなくなってしまいます。
積極的に使わないテはなく、ごく短時間の走行でさえなければエンジン始動の直後から無意識にオートブレーキホールドとアクティブ・クルーズコントロールをオンにしているほどです。

オートブレーキホールドシステムは、停止後にブレーキペダルから足を離してもブレーキは効いたままでありアクセルペダルを踏むと自動でブレーキ解除されます。
ACCとは別の機能ですがこれも本当にありがたい機能なので毎回常時オンにしています。エンジン始動時に自動でオンにしてほしいくらいです。
※現行モデルでは、オンオフ状態を記憶しているようです

左手の指一本で発進

最初の発進時はアクセル操作が必要で、前車のロックオンまたは30km/hに達するとACCオンが可能になります。
その後は必要に応じてRESスイッチを押す他はほぼ自動運転。※もちろんハンドル操作は別です

BMWのACC操作部はマニュアル不要なほどにシンプルかつ合理的で直感的に操作ができるデザインになっています。※後述のように一部不満な点もあります
前車を検知してロックオン状態になれば❷のダイヤルで任意の速度設定が出来るようになります。
この速度設定ダイヤルの操作性が素晴らしく、上下に軽く操作しての1km/h増減ピッチと少し強く操作すると10km/hピッチとなる使い分けが何のストレスもなく操作可能です。

適切な車間距離設定は重要

❸で車間距離を最小にする事で、不快な割り込みはほぼ未然に防止出来ます。この状態でももちろん必要十分な距離は確保されます。ACCでの車間距離設定は意外に重要な要素で、一般道で必要以上に長い車間距離を保持した場合、後続車のストレスを誘発して「あおり」や強引な追い越しや割り込みをされる確率が高くなります。

カメラとレーダーが前車を検知

前車を検知している場合は赤いクルマのアイコンが表示されるのでひと目で分かります。
写真は停止中の状態ですが、走行中はスピードメーター内のインジケーターがグリーンに点灯して設定速度を確認する事が出来ます。
いい方を変えると、ACC走行中は常にこのアイコンの有無を認識している必要があります。
子供だましのような大げさなデジタル表示などなくとも、確実に情報を読み取れるわけです。
実は、バロンではスピードメーターやタコメーターもフルデジタル表示されているんですね。
自分は先進的な機能であってもこのように伝統的な雰囲気のままさり気なく表示するというBMWのポリシーが大好きです。
今ではもう過去のハナシになってしまいましたが。😂
次の場合はACCがオフになりますが、RESスイッチを押す事で動作を継続出来ます。※RESUME(リジューム)であり、RESETではない

  • ブレーキペダルを踏んだ時
  • 自動停止後3秒間経過
  • ACCスイッチを押してオフにした時

BMW ACCの残念な点

上記とは別に、LIMスイッチを押すとACCが完全にキャンセル状態となり、ACCオンからやり直しになってしまうので、間違って押さないように注意が必要です。とはいえ、ほとんど使いみちのない単純な速度制限機能でしかないLIMスイッチが最も触れやすい部分にある事自体が大迷惑です。
ただし、これも現行モデルでは配置が改善されています

画像はこちらから借用しています。
旧モデルに慣れた者としては、パット見では分かりにくくなったような気もするが・・・
しかしよく見ると使用頻度別にうまく整理されていますね。
下段のスイッチはまず使わないし。さすがです。

当記事は BMW523d(F10/2016年)のACC機能紹介です

実はメーカーやクルマによって、メカニズムや設計思想を含めてACCの機能は大きく異なるので、一般論としての説明は出来ません。
代表的な機能の相違点として、30km/h 以下になると強制的にオフになってしまうという、とんでもなく無意味で中途半端なクルマが多数を占めていた時期もありました。
当記事はあくまでもBMWの中古車であるF10に関心を持つ方への紹介です。
2013年の初体験時から実感していますが、BMWのACCは素晴らしい性能です。発進も加速も減速も機敏でありストレスがほとんどありません。このような基本機能が最初から完成品で出て来たのはさすがと思います。「渋滞対応」などといわずとも、当初から全車速対応で完全停止までします。
ここもかなり重要ですが、車間距離を小さく設定しておけば、割り込みされるストレスもほとんどなくなります。
システム任せでは発進時に加速が足りないと感じたらアクセルを軽く踏んでやれば良いだけです。
2013年から使用していますが、2016年型では更に進化しており、最大の問題点であった停止車両及び大型トラックへの追突回避不全など、いくつかあった決定が解消されています。

前車を認識してさえいれば自車速度60km/h未満であればほぼ確実に停車してくれます。
ただしそれはあくまでもACC動作中でのハナシです。
前車をロックオンしていなければF10やF30は一般的な認識の自動ブレーキ機能としては貧弱で「衝突回避・被害軽減ブレーキ」でしかありません。
それでも警告表示とアラート音は盛大に出るのでないよりはずっとマシです。
実は今でもたまに恩恵に預かってます。😅

これらにより、自分的には速度制御に関してはほぼ自動運転に近づいたと思っています。
一般道での常用となると疲労軽減にはほとんで関係はありませんが、ACCを起動によって完全両脚フリーとなり、アクセルペダルとブレーキペダル間の絶え間のない踏みかえ操作から生じるストレスからほぼ解放されます。
その仕組みといくつかの注意点さえ理解していて注意を怠らなければ何の問題もありません。

ACC使用の注意点

仕組みを知って使いこなすために

  • 自動運転システムではなく、自動ブレーキシステムとも異なる機能である
  • 自分が常時使用するクルマである事(車種によって機能が異なる)
  • 通常走行と同様に、常に前後左右に注意して走行する
  • 狭い道や急なカーブではブレーキペダルを踏んでオフにする
  • 先行車との速度差が大きい場合は迷わずブレーキペダルを踏む
  • 飛び出しや障害物など、危険を察知したら即座にブレーキペダルを踏めるよう心の準備を怠らない
  • システムを過信せず、クルマの挙動監視はドライバーの責任であると自覚する

などなど、いくらでも注意点はありますが、ACCの基本的な仕組みを理解していれば当たり前の事ばかりです。
そもそも上記のような説明を受けなければならないような人はACCを使うべきではありません。
すなわち、少しでも不安なら使わなければ良いという事です。

ACCの危険性について

ここまで読まれた方はACCについての基本知識があるはずなので蛇足にはなりますが・・・
ACC走行中に事故が発生した場合はおそらく100%運転者の過失とされるでしょう。
大多数の運転者は上級国民ではないので「車が勝手に暴走」という詭弁は通用しませんから。😌
つまり、ACC走行中は常に緊張感をもって、万が一の危険に備えなければなりません。
「それではちっともラクではないではないか !?」といえば、一般道ではそうです。
10年弱の使用体験からいうと、ACCの正常動作が期待できる信頼度はせいぜい80%程度です。
つまり、信用してないけど両脚フリーというメリットを優先しているのです。


参考までに。

公的機関からの公式見解(報告書)もあります。
この種の資料としては新しめですね。

クリックするとPDFで開きます。
好奇心旺盛な方はどうぞ。😅

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