“BMW 523i Hi-Line”が愛車となって早くも半年が過ぎた。相変わらず完全ノートラブルで快調である。
ただ、クルマとしてはケチのつけどころがないのだが、最大の不満が”サウンド”である事は何度も書いた。
意を決して DIY でスピーカー交換工事を敢行したのだが、「あれ ? あんまり変わってない !? (*´・ω・)」と気落ちして終わっていた。
しかし、格段に高品質なスピーカーに交換したのだから良くなっていないはずがない。実際、ある程度ボリュームを上げて行くとどんどん音質が向上し、「ちょっと大きすぎるかな ?」というレベルまで上げると、スピーカーが発するサウンドが直接耳に入って来るようになり、不満はほぼなくなった。はっきりとスピーカー自体の品質を体感出来たのだった。
純正スピーカーではボリュームを上げれば上げるほど、単にうるさくなるだけだったので、やはり効果はてきめん。
・・・なのだが、もう十二分にオトナになってしまっている事もあり、バカみたいな大音量で聴くことはほぼない。いや、まったくない。
中程度以下の音量では、社内の音響特性の方が勝ってしまい、スピーカー交換だけでは音質向上に限界があるのだと痛感した。
前車(F30)でのスピーカーの交換後はほぼ納得出来る音質向上があったのだが、このF10(エフテン)ではそうはいかなかった。
音の悪さが気になってくると、車内で音楽を聴く気になれなくなってしまった。乗ってるだけ、のんびりドライブしてるだけで気分が良いクルマなので、別に音楽なんかなくたってかまわないというのも事実であり、達観した気分だったのだが・・・
しかし。けっきょく二ヶ月近く経過して「やっぱりイイ音で音楽も聴きたい !」との不満レベルが爆発寸前に達して来ていた。
クルマの中では割とFMラジオを良く聴いているので、基本的に音楽放送局であるFMの音質が悪いとストレスがどんどんたまるのだ。
現状ではFM放送であってもAMのような音質にしか聞こえないという情けないレベルなのである。(*´・ω・)
そんなわけで、またまた「ソニックプラスセンター大阪(サウンド21)」へ。
事前に相談済みだったので、最小限の投資で一発問題解決期待のアイテムが”プロセッサー”。一昔前に流行った”DSP”である。
ただ、単に”プロセッサー”と呼ばれるようになった昨今では”サラウンド効果”の強調などではなく、あくまで車内の音響特性を補正して、オーディオ機器本来の性能をフルに発揮させるという重要な役割になっているようだ。正に現在の自分のニーズにぴったりである。
“DSP”のウンチクについては、ここが分かりやすいので興味があればどうぞ。
選択したのは、ベノム社の”PANDORA VPR-4.6DSP”。アンプ内臓なのに、この種の製品としては超低価格の65,000円である。
もちろん、こんなのは半月ほど前までは全然知らなかった。何となく訪れたショップで、おすすめ商品として教わったのだった。
“プロセッサー”を導入するにしても予算は10万円。それ以上コストをかけるつもりは全くなかったのだ。
実際にはもっと安い製品もいくらか存在するのだが、価格と性能を考えるとこの製品が唯一無二との事だった。
行きつけの”サウンド21″ではこんな予算では到底ムリだろうと「セカンドオピニオン」のつもりで相談してみたのだったが、その後ダメ元で島田社長に打診してみると意外な事にあっさり「その予算でOK。4月中に施工も可能。」と快諾されたのだった。( ´ー`)
気持ちよく相談に乗ってくれたそのショップには申し訳ない気持ちもあるので紹介しておこう。
大阪府寝屋川市にある”カーオーディオスタジアム“さん。実績充分のようだし、とっても親切で印象の良い店でした。
工賃節約のため、作業はトランクルーム内だけとの事で、入庫するとたちまち内装が撤去されて作業開始となった。
そんなわけで、ほとんど撮影の機会もないし、のんびりと店内で休憩、といきたいところだが、作業内容によっては当日中に終わらない可能性もありとの説明を事前に受けていたので昼過ぎには退散し、自宅待機とした。
鋭意施工中の様子。これだけ見るとシロート目には半日もかからないようなものだが、取り付けてコネクタを接続しておしまいというわけにはいかない種類の製品という事も承知している。複雑で緻密で高度なスキルを要する”調整作業”がはるかに重要なのだ。
そんなわけで、10時前からの開始でほぼ丸一日経過した17時過ぎに完了報告があり再出撃。そして・・・
施工後のサウンドについては、一聴して別次元のレベルになっていた。写真で音質を表すのはムリなのだが、例え”YouTube”などに載せたところで、きちんと音質性能を伝えるのは不可能なのでやめておく。オーディオ評論家先生のようには書けないが・・・
とにかく結果は今度こそ 劇的向上!! となったのだった。( ゚∀゚)
超低域から超広域までバランス良く響き、ボーカルはきちんと前方に定位し、音の解像感もクッキリ。耳を澄ませば個々の楽器の演奏をきっちりと聴き分ける事が出来る、「臨場感のある瑞々しい音」となり、渇望していた”カーオーディオ”と呼べるレベルになった。
例えて云うなら、純正スピーカーが壁一枚隔てた場所で聞こえる音。スピーカー交換後は分厚いカーテン越しに聞こえる音。そして、今は、自宅オーディオをそのまま(※)聴いているかのような感覚であり、クルマとしてはパーフェクト。
※実際には差はあるがそれをゼロに近づけようとこだわり出すと、恐ろしいオーディオ地獄が待ち受けているので、そこには決してて踏み込まない事にしている。(*´・ω・)
今や、ボリュームを上げなくても不満のない素晴らしいサウンドを聴かせてくれるようになった。
「ひょっとしたら純正スピーカーのままでも良かったのかも・・・」と思わせるほど”プロセッサー”の威力は絶大だった。
わずか工賃込み10万円という投資額でこれほどの効果が実現するとは期待していなかった。もうこれ以上は望まない、満点である。
これで唯一最大の弱点もなくなり、ますます乗る事自体が楽しみとなった”523i”。
今度こそ10年間は付き合えそう・・・と望む。( ´ー`)