インテリアと装備・機能
シート

メーカーオプションであるレザーシート仕様の場合は「ダコタレザー」と呼ばれる、ちょっと硬めのごわごわした感触のシート表皮となります。
などと表現すると「安っぽいのか?」となりますがもちろんそんなことはありません。
身体がすべりやすいとかホールド性が劣るなどという低レベルな問題点など皆無です。
個人的には、もう少し柔らかで滑らかな感触のシートが好みなのですが、少なくとも耐久性に関しては素晴らしいの一言です。一部にわずかなシワはありますがそれはレザーの宿命でしょう。
愛車は2016年6月登録で2021年9月の執筆自伝で6年目突入となりますが、底面クッションのへたり等の劣化は感じられません。
また、写真のようなホワイトに近い「オイスターカラー」と呼ばれる明るい色調であっても変色や退色等の劣化もまったくありません。
万が一汚れがついたとしてもクイックブライトでクリーニングすれば解消できます。
あらゆる体型にフィットするシート調整機能
よほど規格外の体格でなければ、ポジション調整は思いのままです。

サイドにはシンプルなレバースイッチが2個あるだけですが、機能がすごいです。
電動シートでない場合は※マークの機能はありません(3.は未確認)
シートの調整幅が驚くほどに大きい事に加えて、ステアリングハンドルの上下前後調整が可能なので誰もが理想的なドライビングポジションを得られます。

電動シートであれば、調整後の運転席の位置を記憶させることができます。しかもリモコンキー単位でメモリー内容を設定できるため、リモコンキーでロック解除と連動してシート位置も自動調整してくれるという文句のつけようがない素晴らしい機能となっています。
中古車の場合、装備の有無での価格差はほぼないに等しいですからドライビングポジションに少しでもこだわりのある方であれば電動シート仕様をおすすめします。
ウィンカーとワイパー
国産車から乗り換えた場合最初に戸惑うのが、頻度の高いレバー配置が逆という点です。
右レバーはワイパー ウィンカーは左レバー
走る出す前にワイパーが動作するのにビックリさせられますが、すぐに慣れます。
BMWではなくガイシャに共通の困った点です。コストの問題で見送られ続けていると思われます。
ただしそれはデザイン的欠陥ではなく世界標準(ISO)準処ということです。
国産車との併用では扱いにくい弱点になりますが、あきらめて慣れるしかないでしょう。

シフトレバーとブレーキホールド
BMW車の変速システムにはイライラの原因となるCVTはありません。
多くのモデルに採用されている8速トルコンATが的確なタイミングと自動変速制御により、速度域にかかわらずダイレクトで俊敏なアクセルレスポンスを提供してくれます。山道などではドライブモードをSPORTにすれば一段と活発になります。
それでも満足できなければマニュアルシフト操作も可能です。

シフトレバーは電気的なスイッチとして制御されており機械的な動作ではないので前後に操作してもレバー全体が動くことはありません。そのメリットが生かされ、オートブレーキホールドの動作中であれば停車してスタート/ストップボタンを押してエンジンを停止するだけで自動的にPレンジに切り替わり、パーキングブレーキが効いた状態になります。
走行中は左にレバーを倒すとATがスポーツモードとなり、更に前後に倒すことでマニュアルモードに変わるので思い通りのシフトが可能です。
今では軽自動車にも装備されるようになったオートブレーキ機能ですが、5シリーズ(F10)では2010年から標準装備されています。※F30やF20では旧式のハンドブレーキなので要注意
信号待ちなどでの停止時もブレーキを踏んでおく必要がなく、発進時の足の操作は踏みかえいらずでアクセルペダルのみとなり非常に快適です。
