BMW 523d M Sport(G30/2017)

いつも突然ですが、「新車試乗レビュー」シリーズ最新版。( ´ー`)
別に試乗したくて借りたわけではなく、愛車”523i(F10)”の地図データ更新による一泊入庫で出してくれた代車なのだった。
えらく高待遇にしてくれたもんだと思って担当者に聞いてみたら、単純にサービス工場の入庫が多忙で代車が足りなくなってムリをして段取りしてくれたというわけ。こちらとしては何しろ”2011年式”の最新愛車が来たばっかりのタイミングで、今年フルモデルチェンジを果たした正真正銘の最新鋭モデルに乗ってみたいはずがないのだが、提供されたものは仕方がない、と。( ´ー`)
「BMW OSAKA」時代からすっかり顔ぶれが変わっていた「双日オートグループ」さんの門真サービス工場では、あえて長年のビーエムオーナーだとは告げず、一見さんのしかも中古車オーナーとして飛び込みで依頼してみたのだった。(※)
それでも対応は最初から最後までちゃんと丁寧にしてくれたので、「双日」さんになっても心配なさそうである。この点は「BMW OSAKA」時代でもそうだったし、「中古車オーナーだから気が引ける・・・」などとという遠慮はまったく無用ですよ。( ´ー`)
※以前から、2年位でほぼ全員の顔ぶれが変わっていたので、経営母体が変わったために社員が入れ替わったのではないと思われる

ビーエム好きなら知らない人はいないはずの、今年フルモデルチェンジをした”5シリーズの523d”。
最新機能装備満載のラグジュアリーカーである。嫌いなブラック内装なので嬉しさ半減ではあるのだが。( ;´・ω・`)
内装のカラーリングについては”M Sport”なので仕方ないのかもしれないが、相変わらず乗り心地の悪化はまったく感じない。
それにしてもさすがはBMWというか、こんな高級シリーズであっても以前と変わらず”M Sport”仕様が販売数の大半を占めているらしい。

さてと。試乗したのは”523d”、つまり、ディーゼルカー。左端の燃料メーターに控えめに”Diesel”と表示されているのだが、事前説明も受けなかった事もあり、乗り出してから10分くらい走行するまでフツーの”523i”だと思い込んでいたのだった。(;`ー´)
ディーゼルカーである事も”M Sport”仕様である事も気付くのに少し時間がかかったくらいにエンジン音も乗り心地も不満は全くなかった。
ただし。高級車に似つかわしくない、がさつなエンジン音を聴き取ってはいたのだが、その音の質が最近までの愛車であった”320i”とほとんど変わらなかった事と、そのノイズレベルもごく小さなものだったので、分からなかった。
ま、それほどに最新型車は快適性能が向上しているというわけ。ただし、それでもエンジン騒音については 5年前に体験したマツダアテンザにようやく追いついたかなというレベルに過ぎないし、3年前の”320d”からの劇的進歩という程でもない。
つまり、分かってみれば「あれ、ちょっと違うかなと感じてはいたけどやっぱりそうだったのか・・・」なのであって、「す、凄すぎる !! これで本当にディーゼル !?」と大絶賛で感動するほどのレベルではなかった。(`・ω・´)

どうも、今回のモデルでは”M Sport”もレザーシートが標準となったようである。
「・・・ようである」と書かざるを得ないのは、現在のBMWの Web カタログでは詳細な装備の差異がほとんど分からないため。

フツーにバックで駐車中の時のモニタ画面。”自動駐車機能”を試しているわけではない。( ´ー`)
かんじんの走りについては特に書くべき事はない。元々、自分の運転スキルでは文句のつけようのないレベルだし、残念ながら今の愛車の”エフテン”よりすべてにおいて 1ランク上なのも当然。ただし、こっちは 6年落ちの中古車で、試乗車は全面改良で半年前に発売開始されたばかりの最新鋭車である上に、5,000kmも走行していない新車のコンディションなのだから、同じなわけがないともいえる。( ´ー`)
そして、残念な事に、興味津々だった 半自動運転機能については期待外れ だった。
“ACC/アクティブ・クルーズ・コントロール”で走行中、信号待ちで停車している前車があれば、適切なタイミングと距離で確実に停車してくれた事に感心したくらい。ようやく中低速域で効くようになった、”レーンキープアシスト/車線内走行維持機能”は実質的に役に立たず、完全に期待外れだった。何しろ地方道のほとんどを占める黄色いセンターラインや点線部分、そして薄くなったり汚れたりするセンターラインではすぐに機能解除される。その上、少し半径の小さなカーブでも同様にすぐに解除されるためにかえって危険でさえある。
つまり「完全に整備された高速道路やそれに近い自動車専用道路でなければ使いものにならない」という衝撃の事実が確認出来たという悲しい体験だった。どのみちビーエムに安楽だけを求めるのは筋違いではあるが最新のアイサイトなどとは比較にならないだろう。( ;´・ω・`)

デザイン的には更にカッコ良くなったとは認めるが内装も含めて大きな差ではない。だいいち100万円もの値上げをしてるのだし。
今や”523″といえども、車両本体価格だけでも 760万円なのだ。ちょっとオプションを付けるとすぐに800万円コースである。
自分的には、とても手の届かない存在になってしまった”5シリーズ”だが、だからカンタンに新車購入の対象外と思えるのだ。( ´ー`)
“F10/エフテン”から 7年もの歳月が経ったというのにほとんど進歩してないなんて、嬉しい誤算ではあった。
最新型車を羨ましがらなくて済むのは自分としては良い事なので。( ´ー`)

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