BMW 320d Blue Performance その4

困った事態になった。
「早くも改良されてる。決断を早まったのかもしれない。もう遅いけど・・・」という不毛な悩み( >д<)
“320d”についてネガティブな感想に終始した前回のレポートについて「前言撤回」しなければならなくなった。

二日間のみっちり試乗の結果、評価が格段に上がったのだ。なんか、ほとんど”別のクルマ”になっている感じ。
“523i Touring”の黒いクルマに飽き飽き(もちろん色だけの話)していたところで「320d」に乗り換える事にした。
ホントは”120i”の予定だったのだが、あいにくと既に先約があり、「ブラックのボディカラーでないクルマ」というだけで選択されたという、やや消極的理由である。ところが、乗ってみてビックリ!!
“アルピンホワイトⅢ”。すごくキレイで魅力的ななボティカラーである。しかし、時間の余裕が十分あったにもかかわらず、撮影テクが下手くそで、艶やかな表面をまったく表現出来ていないのが悔やまれる。もっと絞らにゃあ!!

「ため息が出るほど美しい。欲しいなぁ、これ・・・」( ´ー`)

今回のは”Sport”仕様。目の細かいファブリックシートが良い感じ。もちろんすわり心地もサポート性も文句なし。
「何が何でもレザーでなきゃ」なんてこだわりがアホらしくなるような、出来の良いシートである。

“Sport”仕様に付いてくる、このレッドライン。既に見慣れたとはいえ、さすがのセンスと感心させられる。

「その気にさせてくれる」素晴らしいダッシュボードデザイン。
良く見ると、いや、良く見なくても相当複雑なデザインなのだが、一見そうとは感じさせないのが、BMWの真骨頂。
すべては”駆け抜ける歓び”のためにのみあるのだ。
当初は違和感を感じた”iPad miniもどき”も、その理由が分かれば、思わず膝を打って納得。
とにもかくにも、特に用件がなくても、運転席に乗り込むと「さぁ、今日はどこへ行こうか。(・∀・ )」と意味もなくワクワクさせてくれるのが、ビーエム流のおもてなし。

おっと。今日はディーゼルカーなのだった。その話をしなくっちゃ。(;`ー´)
一体、前回と何が変わったのかというと、それは”スムーズネス”。
低回転時のコロコロ音は、解消されてはいないがほぼ気にならないレベルにまで改善された。
そして、それ以上に、低速時の不快な振動が格段に抑えこまれている点が大きい。
このクルマの場合、アイドリングストップが実に効果的である。
その恩恵は、燃料消費の節約などというより、停車時の騒音と微振動という大弱点がゼロになるのだから。
前回と異なり、今回はほぼ100%確実に機能し、快適性の向上に大きく寄与してくれた。
アイドリングストップについては、停車後にブレーキを踏んだままの停車中に再始動した場合の「ブルルン !」だけは相変わらずなのは残念だが、それ以外はほぼ違和感がなくなっている。

マツダの”奇跡的”とさえいえるディーゼルエンジンに追いついたとはまだいえないが、かなり差は縮まった。
前回の試乗では「次に新車を買うとしたら」のリストからあっさりと落としたのだが、今回のクルマは最上位近くにランクされるほどに印象が変わってしまった。ビーエム、恐るべし。

気になる燃費は、山道ドライブと渋滞を含めた一般道路だけで軽く 15km/L をクリア。

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コメント

コメント一覧 (6件)

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    BMWに限らず輸入車はちょくちょく改良され、いつの間にかネガな部分が解消されているなんて事は日常茶飯事と聞いていましたが、本当のようですね。
    私も現在320d touring納車待なのですが(なんと4ヶ月待ち!「modern +内装色オイスター+車体色標準以外」なんてしたらこの有様です・・)、その間にも仕様変更の連絡があり、更に極めつけは先日ディーラーから連絡が入り、今年は前倒しで7月生産分から2014年モデルに移行するため納車が遅れると、その代わり衝突警告システムも3シリーズ全車標準装備になるとの事でした。
    ま、VWやVOLVOだけでなく、メルセデスの現行Cクラスも次期生産分から同システムが標準化されるのでそれへの対応という事だと思いますが、それにしても凄まじいものです。単なるトレンドというだけでなく、欧州車全般に安全性への取り組みの姿勢が問われているという事なのでしょうか。
    納車待の徒然にネット上のかなりの320dに関するレビューは見ましたが、おしなべて自動車評論家連中は大絶賛、一般の人は車体・ハンドリングは評価するもののディーゼル特有の音・振動については、気にならないから許容範囲外まで様々、といった感じでしょうか。ただ今回のレビューを読ませて戴き、評価の差異の一因として、評価者各人の感覚の差によるものだけでなく、車体自体の要素、言い換えるなら生産時期による仕様の違いもあるのではないか、と考えさせられました。

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    コメントありがとうございます。
    オーナーさんからのコメントは一際うれしいですね。
    わたしも 3ヶ月半の納車でしたが、待ったかいがあり納車時の歓びは格別でした。
    オイスター内装、いいですね。どんなボディカラーなんでしょう。納車後にまた教えて下さいね。
    それにしても、早くも14年モデルなんて、「果報は寝て待て」ってとこですね。
    ひょっとして ACC も標準装備 !?
    この辺、メルセデスに大差を付けられそうなので必死なのかな。(;`ー´)
    試乗レポートについては、ご承知とは思いますが、しょせん個人の体験に過ぎないので、ほんの参考程度にして下さい。これからもよろしくお願いします。

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    以前にもコメントさせて頂いた320d touring modern納車待ちだった者です。
    本日やっと!納車となりました。5ヶ月、注文から数えること158日・・長かった・・。
    ご質問のありました車体色ですが、ブルーメタリックです。シートはレザーです。
    ACCは標準化されませんでしたが、ドライビングアシストと衝突回避・被害軽減ブレーキ機能、あと通常のクルーズコントロールが標準で付きました。
    管理人様も同じく長期納車待ちの境遇だったと伺い、ちょっと安心したと言うか、同好の士を見つけた気がして何やら嬉しい心持がしました。
    在庫車や標準設定色・人気色だったら、あるいは仕様や細部に拘らなければこんなに待つ事も無かったとは思いますが、でもそこはどうしても譲れなかったのでした、私の中では。
    考え方は人それぞれと思いますが、私にとっては車体色もまたクルマ選びの重要なファクターの一つです。(勿論、それ以前に車種選択の段階で、走行性能や品質など車そのものの出来が良くなければお話になりませんし、何よりその車に惚れ込まない事には大枚叩いて購入するなど到底ありえない訳ですが、その上で、の話です。)
    自らが所有し運転する車を、他の誰でもない自分自身が「格好いい!」と思えなくてどうして感情移入できるでしょう。(「無難だから」「下取り価格が良いから」なんて理由で好きでもない車にするなんて私には考えられません。)
    車を決める時には、誰でも自分の車が疾走しているイメージを思い描くと思いますが、私にとってBMWのそれはブルーメタリックであった、それだけの事です。まあ、これは多分にALPINAのイメージが入ってきているのだとは思いますが。
    だったら最初からLuxuryにしとけば標準設定だったじゃないか、という声も聞こえてきそうですが、でもオイスターベージュのインパネと室内外のサテンアルミの質感の、従来からあったHigh-line (=Luxury)ともまた違う、現代建築的感覚が気に入ってしまったのだから仕方ないです。
    しかし、ブルーメタリックのボディとオイスターの内装の取り合わせ(やっぱりALPINA的か)なんて写真はどの雑誌・サイトにも無く、期待と一抹の不安の中でこの5ヶ月間ひたすら悶々としていたのでした。が、実車を見てやはり自分の選択は間違ってなかったと一人悦に入り、長かった待ち時間も無駄ではなかったと感慨もひとしおです。
    すみません。嬉しさの余り、人様のブログで調子に乗って長々と書き連ねてしまいました。ご容赦下さい。

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    PASS: 19619ead4e58e15382b8d028bcfc54eb
    TATSUさん、コメントありがとうございます。
    そして納車おめでとうございます。ヽ(゚∀゚)
    購入を決断したからには一日でも早く手に入れたい、と在庫車で妥協する場合が大半のようですが、覚悟を決めてオーダーして良かったとつくづく感じています。
    在庫車のカラー設定はホント決まりきったものしかないので、少しこだわるとオーダーになってしまいますが、でもオーダーすれば自由なコーディネートが出来るという事でもありますね。
    実は、わたしも内装色についてはギリギリまで"サンドベージュ"と迷っていたんですが、「たぶん日本に数台以下」を目指して"サドルブラウン"に決定しました。今とても満足しています。
    "メルボルン・レッド"と"サドルブラウン"の組み合わせもカタログ上は不可となっていたんですが、ダメ元で問い合わせてもらったらOKが出て、無事実現した次第です。
    Luxury には"オイスター"の設定自体がないので最初からあきらめてました。( ´ー`)
    既に読んでいただいているかもしれませんが、オイスターカラーについて、別記事でも触れていますのでよろしかったらご参照下さい。
    http://kikumidai.blog85.fc2.com/blog-entry-496.html
    それにしても「五ヶ月」ですか・・・
    ブルーというと、"インペリアルブルー・ブリリアント・エフェクト"ですよね ?
    これまた「日本に数台以下」の組み合わせかもしれませんね。( ^_^)
    ところで、TATSUさんはどちらにお住まいですか ?
    奈良近辺に来られる予定がありましたらぜひお知らせ下さい。希少カラー同士の記念写真が撮れればとっても嬉しいです。

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    <オーダーについて>
    お祝いの言葉ありがとうございました。
    はい、ボディカラーの正式名称は確かに「インペリアルブルー・ブリリアント・エフェクト」です。あまりも長すぎて書くのが面倒だったもので・・(笑)
    あと稀少車同士、一緒の写真をとのお誘いも大変嬉しく読ませて戴きました。ありがとうございます。ただ折角のお誘いですが、残念ながら私の住まいはちょっと(というか、かなり)遠方で、東北の・・秋田です。近々にそちらへ出向く予定も今のところなく、難しいようです。もしご迷惑でなければ写真だけでもお送りしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
    管理人様の「オーダーすれば自由なコーディネイトが出来るという事でもある」の一言を見て、はっとさせられました。確かに3シリーズは(他の車種でもそうですが)カタログ上は選択の幅が実に豊富で、ボディタイプ×エンジン×デザインライン×車体色×内装色×・・・とその組み合わせは膨大で、更にシートマテリアルを始めとしたオプションまで数えようものなら殆ど天文学的数字となってしまいます。しかし、実際にこのチョイスの楽しみを味わえるのは「3ヶ月待ち」を覚悟した(そしてそれを乗り越えた)オーナーさんだけですものね。
    なるほど、そう思うとなんだかこの5ヶ月も意味のある、味わい深い時間であったように思えてきました。今まではただひたすら長い長い納車待ちとしか受け止められなかったのが、なんだか目からウロコの気分です。ありがとうございました。
    管理人様の「メルボルンレッド×サドルブラウン」も、ゲルマンというよりラテン系の(月並みですが、それこそAlfa的な)雰囲気も感じられとても良いセンスと思います。どころか、私的にはそれも大いにアリで、その手もあったか!という感じでちょっと羨ましいです。
    地球の裏側のドイツで、世界でたった一台のクルマが、自分の為に組み立てられ、はるばる海を越えて日本まで来るなんて、そうそうある事ではないし、考えただけで嬉しいではないですか。

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    そうですよね。長い付き合いになる愛車を自由に選べるのに、最初のたった三ヶ月が待てないなんてもったいない人の何と多い事か・・・
    もっとも、そのおかげで希少カラーのオーナーを自負出来るのだともいえますね。(´∀`)
    写真、ぜひお願いします。メールフォームから連絡いただければこちらのメールアドレスを返信致します。

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