奈良県には、ありがたい事に無料の自動車専用道路(高速道路ではない)が複数存在している。
大阪府と奈良県を結ぶ「阪奈道路」、三重県と奈良を結ぶ「西名阪自動車道」。そして今年になってようやく、長らく未開通だった五條市前後の区間が開通し、”ほぼ”全面開通となった和歌山県と奈良県を結ぶ「京奈和自動車道」。
今回は納車祝 & 開通祝として大和郡山市から和歌山県の手前まで走破してみた。もちろん全区間無料だから。( ´ー`)
「京奈和自動車道」は京都と奈良と和歌山を結ぶ幹線道路として計画されたが、奈良県中心部で様々な問題点があるようで、”遅々として”というよりまったく進んでいない。100年かかっても出来ないだろうと思わせるほどの遅延ぶりなのだ。
前述の”ほぼ”というのは、計画区間の南部においても矢印の区間でまったく整備が進まないためである。
橿原市の中心部で道路が分断されているのだ。そのおかげで(?)奈良と和歌山間は、ずっと無料区間となっている。
ただし、この「橿原北IC」と「橿原高田IC」間は渋滞の名所であり、5km程度の通過に30分近くかかる事があるのが難点。
もう一つ、「橿原高田IC」以西は片側一車線になっていて、ノロノロ運転の車がいると一気にペースが激減するのも致命的。
この区間の制限速度は70km/hなのだが、50km/h程度で延々とノロノロ走行するのが複数いて、ストレス爆発寸前だった。
こいつらは、いくつか用意されている「追い越しゾーン」に入ってもまったく道を譲らない悪質さも共通していた。(*`Д´*)
※もちろん、悪意ではなくて単に交通マナーを知らないだけなのだろうとはいえ「大迷惑」な事に変わりはない
この程度の区間で 5回もそんな不快な状況に遭遇し、とても快適クルージングは出来ないルートである事が分かった。
完全開通すれば四車線化するのかもしれないが、それまで一体何十年かかるのだろう。第一、既に「阪奈道路」が存在するのに、こんな道路が本当に必要なのかといえば、どうみても必然性などありはしない。
有料化したところで赤字路線にしかならないが明白だし、土建屋のためだけの莫大な税金浪費にしかならないだろう。
おっと・・・ブログでこの種の意見表明は禁句にしているのだった。( ´ー`)
とにかく忍耐強く和歌山県まで来たので、そのままUターンというのも芸がなさすぎと、ちょっと寄り道。
“多宝塔”で有名な「根来寺」。
“多宝塔”とは、中層部が円柱形になっている建物。
当然というか、建具や敷居もちゃんと円形になっている。造るのに苦労しただろうな・・・( ´ー`)
期待した紅葉にはまったくお目にかかれず、ガイドさんに聞いてみたら「紅葉シーズンは来週以降で、その時期には駐車場に入るのも難しいくらいの人出になるよ。来るのが早すぎたね。」との事でした。閑散としてゆったり過ごせたのもそのためらしい。
いくら無料とはいえ、「京奈和自動車道」が少しも快適ドライブが楽しめない道路である事は確認出来た。( ´ー`)
※「郡山南IC」から「橿原北IC」までは四車線で交通量もごく少なくてとっても快適です