ゴルフがやって来て、はや一ヶ月近くが経過。公私ともにあまり余裕がない時期だった事もあり、きちんと新しい愛車に向き合う事が出来ないでいたが、ある程度の距離を走行した結果、ようやく満タン法による燃費成績を発表出来る事になった。
持って生まれたあまのじゃくな性格の自分としては、燃費に関心があるようで、さほどないと云い続けてはいるが、実用車としての評価なのだから、やはり燃費がクルマの重要な価値基準のひとつである事は間違いない事を軽視する訳にはいかない。
まぁ、秘かに最初の満タン給油には、期待と恐れが半々だった。(;`ー´)
自分としては、相変わらず、満タン法による燃費計測が最も信用出来る方法なのである。そして、その結果は・・・
562km走行で36.4Lの給油なので 15.4km/L となった。
先日書いたように、走行距離の半分強は大渋滞を含む「名ばかり高速道路」であり、その他は大部分が近所のちょい乗りだった事を勘案すれば、やはり素晴らしい成績である。
ちなみに、愛車”ゴルフ6 トレンドライン・ブルーモーション・テクノロジー”のカタログ燃費は 19.0km/L。
この数値自体は、一見全然大した事ないのだが・・・
とにかく、フツーに使って カタログ燃費の 80% なのだ。国産車ではあり得ない高成績なのである。
仮に渋滞のない高速道路をゆったりクルージングすれば、カタログ燃費を軽く上回るだろうという期待をさせてくれる。
さて。そこで。デビュー以来不動の一位を突っ走り続ける”あの”日本のベストセラーカーでは・・・
こんな感じで高らかに謳われている。掛け値なしにスゴい実力ではある。しかし、あくまでもこれは”JC08モード“というカタログ燃費・・・
ちょい乗り試乗以外で体験した事はないので断定など出来ないのだが、ネット情報によると、このクルマの一般的な使用環境での実燃費は 20 – 25km/L前後らしい。仮に 25km/L なら 67%、20km/Lなら 54%に過ぎない事になる。
まぁ、別に驚くような事でもなければ、メーカーに目くじらを立てるような事でもない。ビジネスなのだから当たり前とも云える。
国の定めた基準によって、その中で最良の結果を数値で示さなければならない。そこでは「走りの楽しさ」など論外な世界。
ゴルフの生まれた国とはまったく道路事情も異なる。この程度の乖離は、暗黙の了解、国産車のジョーシキなのである。
実際には、カタログ燃費だけを信じて、いつでもそれが実現すると期待して購入する顧客などゼロに近いだろう。
そのような状況なのであれば、アクア以外のクルマは一切売れなくなるはずだからである。
もちろんユーザーはバカではない。しかし、「カタログ燃費と実燃費の乖離」という点ではほとんどすべての国産車が同罪なのだから、結局は軽自動車を除けば”アクア”と”プリウス”が抜群のベストセラーカーとなるのは仕方ないのだろう。
その中で、フィットは、あの大トラブルをものともせずの大健闘と評価出来る。
ちなみに、ゴルフはハイオク仕様なので、燃費として完全に同一レベルでの比較にはならない事を一応付け加えておく。( ´ー`)
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